会長挨拶
   
 第62回日本新生児成育医学会学術集会を2017年10月12日(木)~14日(土)、大宮ソニック(さいたま市)にて開催をさせていただくことになりました。開催日程が例年より1月以上早くなっております。本学会は第59回まで、日本未熟児新生児学会として小児科学会分科会中で最も歴史のある学会として貢献を続け、第60回より一般社団法人となり、現在の学会名となりました。 さいたま市は北陸新幹線の開通後、関東は勿論、新潟、東北、ひいては北海道まで鉄道で繋がる益々交通の要所です。会場はJR大宮から徒歩5分と近く便利なところです。
 埼玉医科大学総合医療センター小児科は、故小川雄之亮教授が創立とともに主任教授を務められ、第34回本学会会長、第51回は現田村正徳教授が主催され、同一施設では3度目の開催をさせていただくことになります。小生が卒業後長年に渡り育てていただきました名古屋市立大学医学部小児科からは、これまでに故小川次郎名誉教授を筆頭に、故柴田隆先生、故大西鐘壽先生、後藤玄夫先生、小川雄之亮先生、山内芳忠先生、戸苅創先生、伊藤進先生と多くの先輩が会長を務められた本学会を主催させていただけますことをことさら光栄に感じております。大宮からJRで20分程の川越市に位置する埼玉医科大学総合医療センターは、2000年に総合周産期母子医療センター開設となり、現在NICU51床、GCU30床を擁し、2016年3月にはPICUを開設し小児科病棟、医療型重心施設カルガモの家41床と小児総合医療センターに至っています。
 私どもは子どもたちが家族とともに暮らす幸せをめざして取り組んでまいりました周産期精神保健を更に深めるべく、学術集会のテーマを次のように副題を添えて掲げさせていただきました。

「小さな命、家族と共に育む医療をめざして」
-授かった命、誕生、その成長に寄り添う-

 我が国の新生児医療を取り巻く環境は極めて厳しい状況ですが、このテーマを進めてゆく医療には職種間を越えた連携と、根底に流れる医療人としての気質が求められています。新生児の脳を護る治療法、機器の開発、病態に関連する新たな知見が見出され、出生前から、周産期医療のゴールと教えられてきた、子どもたちの家族との生活に至るまでの広い視野に立つ医療を目指したいと考えています。
 子どもたちの幸せを願った多くの研究成果が寄せられ、活発な討論が行われること期待いたしますとともに、私たち医療者に必要な心構え、命に寄り添える医療を目指したいと考えます。
 特別講演には、成人教育の分野で大変お世話になってまいりました聖路加国際病院長、福井次矢先生にお願いし、国外からは低酸素性虚血性脳症への自己臍帯血幹細胞輸血研究の第一人者である、Duke大学Michael Cotten先生をお呼びしています。更に近年新生児医療には必須となった小児在宅医療の第一人者である、前田浩利先生に御講演をお願いしました。
 国際的には韓国との学術交流に加え、台湾新生児学会と正式な学術交流が今年度から開始されております。更に皆様からのご要望をお聞きし、プログラムを作り上げて参ります。
 是非とも皆様のご支援を賜り、活発で心に残る学術集会にさせていただきたく一同準備を重ね、学術集会への御参加をお待ちしています。

平成28年11月吉日

 

 


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